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いよいよ始まる『第101回全国高校野球選手権大会』地方大会(地区予選)!
順調に行けば2019年7月28日に全地区の代表校が出揃い、8月6日に本大会が開幕します。
まだまだ鮮明に記憶に残っている昨年の第100回記念大会の開幕戦では、野球の神様のイキなはからいによって、巨人・ニューヨークヤンキースなどで活躍した松井秀喜さんと、後輩の奥川投手とのツーショットによる始球式で開幕し、根尾選手や藤原選手を擁した大阪桐蔭がみごと優勝しましたが、今年はどんなドラマが待っているのでしょうか。
高校野球ファンとしては、熱い・熱い夏が訪れようとしています。
待ち切れませんよねぇ~
そこで、まだまだ地方大会が始まったばかりですが、僕の注目選手を紹介したいと思います。
※各部門の記載順は、僕の注目順です。
僕の注目選手:投手部門
奥川恭伸選手:星稜(石川)
投手:183cm82kg 右投げ右打ち
昨年のU18高校日本代表に、唯一2年生で選ばれた世代随一の投手です。
150kmを超えるストレートに加え、絶妙にコントロールされた切れっ切れのスライダーはプロ級と称賛され、今年のドラフト1位確実と言われています。
りきみのない伸びやかなフォームと、ピンチの場面もギアチェンジして切り抜ける様は、ジャイアンツファンの僕としては菅野智之選手を彷彿させます。
2年生のときはスタミナ不足を感じさせましたが、3年生の春センバツ甲子園で超強力打線の履正社から三振の山を築いた姿は、星稜高校に悲願の優勝旗をもたらしてくれると期待大です。
今夏、僕のイチオシ選手です!
※追記:”高校BIG4”が次々地方大会で敗退する中、星稜の奥川選手が甲子園出場を決めました!星稜悲願の”甲子園初優勝”に夢がひろがります。
佐々木朗希選手:大船渡(岩手)
投手:189cm81kg 右投げ右打ち
スピードガンがぶっ壊れたのかと思ってしまう160kmオーバーのストレーが武器の本格派投手です。
岩手県出身の大型投手ということもあり、大谷翔平選手(日本ハム→エンゼルス)以来の期待がかかります。
既に大学や社会人を差し置いて、今年のドラフトでは複数球団が1位指名するのではないかと話題にのぼっている逸材です。
チームが公立高校ということもあり本大会出場は厳しい状況ですが、甲子園で全国の強打者との対戦を期待されている方も多いのではないでしょうか。
是非とも、夏の甲子園でその雄姿を拝見したいものです。
※追記:地方大会の中継を観ていると、佐々木選手はミズノ社製の少し大きめのグローブを使用していました。僕もミズノのクラフトマンが刻印するオーダーメイドを愛用していましたが、ミズノのグローブが与えてくれる”安定感”は唯一無二の相棒です!他社と比べて少し硬めなのがミズノのグローブです。また、最近は投球フォームの移り変わりから、小さめのグローブを使用している投手も多い中、昔ながらのエースピッチャーが使用していたような少し大きめのグローブを愛用しているようです。あの大柄な体形とダイナミックなフォームにおいては、グローブに”しっかり感”と腕を振るときの”バランス”や”てこの原理”として少し大きめのグローブが気に入っているのかと勝手に思っています。プロに進んだとき、そのグローブを愛用している理由が聞きたいものです。
※追記:佐々木選手が投げない試合でも、全員野球で岩手大会決勝戦まで進んだ大船渡でしたが、最後の最後、花巻東に敗れて甲子園出場とはなりませんでした。菊池雄星選手や大谷翔平選手の母校である花巻東は、相手のちょっとしたほころびから得点を重ねる試合巧者ぶりは、甲子園常連校としてさすがでした。佐々木選手は、日本のプロ野球に進むのか、米国のメジャーリーグに進むのか、今後の進路に夢が膨らみます。
及川雅貴選手:横浜(神奈川)
投手:183cm74kg 左投げ左打ち
150kmのストレートに加え、多彩な変化球を操る、世代ナンバー1左腕と評価されている投手です。
ただし、これまでの甲子園では彼の真骨頂が発揮されたとは言えず、本人も甲子園でリベンジしたいとの思いが強いと思います。
強豪ひしめく神奈川県大会を勝ち残ることは大変だと思いますが、甲子園で真価を発揮する姿を見てみたいひとりです。
※追記:神奈川大会準々決勝において、夏の大会22年ぶりに公立高校に敗退するという大波乱になりました。大量点リードしていた横浜ですが、相手校の猛追にあい、及川選手も途中登板したようですが、その勢いを止めることができなかったようです。一戦必勝の高校野球は難しいですよね。
西純矢選手:創志学園(岡山)
投手:184cm79kg 右投げ右打ち
先に挙げた3投手を加えた”高校BIG4”のひとりで、当代きっての剛腕投手です。
おの雄たけびポーズ、そして剛速球、甲子園まさに阪神タイガースが好みそうな選手じゃないでしょうか。
三振をばったばったととる剛腕投手にありがちな制球難とスタミナの消耗はありますが、過酷な夏の県予選を勝ち抜いて、甲子園で再びあの雄たけびを見てみたいものです。
※追記:岡山大会準決勝で西投手は先発し、9回を投げ抜きましたが、打線の援護がなく敗退しました。今秋ドラフト注目投手が次々と甲子園の壁に阻まれていくのが残念です。
井上広輝選手:日大三(西東京)
投手:180cm76kg 右投げ右打ち
重さのある150kmの直球と、スライダー・チェンジアップ・シンカーを操り、三振のとれる本格派右腕です。
189cmの大型右腕・廣澤優選手との二枚看板は最強で、本大会に出場してくれば、伝統の強力打線とあわせて優勝候補の一角となりうるチームです。
甲子園出場となれば、勝ち進んで両投手の投球を見てみたいです。
※追記:西東京大会準々決勝で廣澤投手が先発し、井上投手も途中登板しましたが、打ち合いとなり桜美林に敗れてしまいました。二枚看板に注目していただけに残念です。
僕の注目選手:捕手部門
有馬諒選手:近江(滋賀)
捕手:181cm77kg 右投げ右打ち
タイプの違う投手をリードするインサイドワークと強肩が魅力の捕手です。
プロに行くにはセールスポイントに若干欠けるかもしれませんが、捕手としての総合力を評価したとき、僕が1番魅力的に感じる選手です。
継投とチーム力、そして有馬選手のインサイドワークで上位進出して欲しいものです。
※追記:林投手-有馬捕手のバッテリーで、滋賀大会決勝戦を1-0で制して、夏の甲子園出場を決めました。昨夏ベスト8バッテリーが、最上級生として夏の甲子園に帰ってきます!
東妻純平選手:智弁和歌山(和歌山)
捕手:172cm74kg 右投げ右打ち
遠投125mの強肩と、何といっても強打の智辯和歌山を引っ張る打撃の持ち主で、当代ナンバーワン捕手と評価されている選手です。
50m6.5秒と身体能力はバツグンで、チャンスに強いバッティングで智辯和歌山打線の主軸を担います。
守備・攻撃共に柱の選手で、智辯和歌山の優勝は東妻選手にかかっているといっても過言でないくらいの大黒柱です。
※追記:圧倒的な打撃力とチーム力で和歌山大会を優勝し、夏の甲子園出場を決めました。高嶋仁監督から引き継いだ、中谷仁監督の采配にも注目です。
僕の注目選手:野手部門
石川昴弥選手:東邦(愛知)
投手・内野手:185cm81kg 右投げ右打ち
まだまだ記憶に新しい”2019春のセンバツ優勝投手”です。
そして、同大会でも3本塁打した大型三塁手でもあります。
二刀流です!
プロのスカウトの多くが、投手よりも野手で評価しているように、僕も野手として注目しています。
春センバツの時点で高校通算40本を超えていた本塁打数はもちろんのこと、右方向へも長打を放てるのが最大の魅力です。
プロの球団はどこも和製大砲を望んでいるので、甲子園で活躍して、将来は日本球界を代表する大型スラッガーへと成長して欲しい逸材です。
春センバツ優勝校ですので、もちろん春夏連覇への期待が膨らみます。
※追記:まさかまさかの愛知大会2回戦でコールド負けしてしまいました。石川選手も登板しましたが乱調でした。今秋のドラフトに期待したいです。
森敬斗選手:桐蔭学園(神奈川)
内野手:175cm68kg 右投げ左打ち
走攻守三拍子揃った遊撃手です。
僕が注目するのは、何と言ってもあの”フルスイング”!
甲子園の大舞台でも、あのフルスイングは群を抜いています。
西武の森友哉選手も大阪桐蔭高校時代にそうでしたが、スイングの強さは鍛えてどうのこうのではなく天性のものだと思います。
僕が投手として注目している及川選手と同じ神奈川県なので、夏の甲子園では両者が揃うことができないのが残念ですが、どちらか一方でも出場して欲しいものです。
※追記:残念ながら、神奈川大会4回戦敗退となりました。大学かプロかを思案しているようですが、あのフルスイングを磨いて欲しいです。
野村健太選手:山梨学院(山梨)
外野手:180cm88kg 右投げ右打ち
『山梨のデスパイネ』(ロッテ→ソフトバンクホークス)との異名を持つ長距離砲です。
高校入学当時は100kgあったそうで、西武の中村剛也選手や山川穂高選手のように、ひと振りで試合の流れを変えてしまう豪快なホームランが魅力の外野手です。
甲子園に出てくれば、あの一発に期待です!
※追記:山梨大会決勝戦で逆転勝利し、みごと甲子園出場を決めました。本大会では、野村選手の一発に期待です!
早く開幕して~~!!!
今年の夏の甲子園は”投手”に注目選手が多いこともあって、投手を中心に紹介させていただきました。
それでも、甲子園は『ニューヒーロー』を誕生させる大舞台でもあります。
一昨年の中村奨成選手(広陵高校→広島)のような、夏の甲子園が生むニューヒーローにも期待したいです。
とにかく、早く開幕してくれ~~!!!