ブログ初心者

ブログで収入を得る人の税金と社会保険料の基礎知識

ブログで「副業」をしようと考えているサラリーマンの方。

ブログで「お小遣い」を稼ごうとしている主婦や学生さん。

そのような動機でブログを始める方も大勢いると思います。

毎月、ちょっとした金額でもプラスアルファが入ってくると、とっても助かりますよね。

たとえそれが少額であっても、そのことが”プラスアルファの幸福”につながったり、ブログ運営を継続するためのモチベーションになったりします。

でも、ちょっと待ってください。

「副業」であっても、「お小遣い程度」であっても、自分で収入を得るということは、すなわちそれに対する”税金”と”社会保険料”の責務が発生していることでもあります。

会社からもらう「給料」や家族からもらう「お小遣い」の元となるお金は、既に会社から税金や社会保険料などが天引き徴収された後のお金なので、自分が自由に使えるお金ですが、ブログで収入を得るということは会社の売上に相当しますので、会社と同じように税金や社会保険料が発生する場合があります。

それらは、毎月何十万円とかの高額ブロガーのみならず、1円でも収入を得れば発生する場合があります。

しかも、会社からの給料のように天引きをしてもらえるわけではなく、自分で申告する必要があり、支払時期も「年度末」であったり「翌年度」であったりの”後払い”として顕在化してきます。

従って、ブログ開設当初はブログを書いたりサイト運営を研究したりすることがメインになってくると思いますが、ブログ運営が軌道にのってきて”収益化”を図るならば、同時進行して税金と社会保険料の勉強を始める必要があります。

年度末や翌年度に、自分が思ってもいなかった高額な税金等を支払うことにならないためにも、必要経費を計上する場合でも領収証などの証憑はその時々にしか取得できませんので、後になって失敗しないためにも、早めに”知識”を持ち、ブログ収入から税金等の後払い用の金銭をよけて”別管理”しておくのが賢明です。

ブログを収益化するならば、早めに税金と社会保険料の概略程度を知り、後に訪れる支払のための金銭を別管理しておきましょう!

※当記事に記載しています税金や社会保険料の対象となる金額あるいは項目の有無は、必ず公的機関の最新法令・情報と照合してください

  • 税金や社会保険料は、対象となる項目の種類や金額が毎年見直されます→そのまま継続のときもあれば、変更になるときもあります
  • 特に、控除項目の増減には気をつけてください→廃止や新設となることにも注意ください。項目は継続でも、対象金額が変更となることが多々あります
  • 当記事の対象は『個人』ですので、法人化される場合は要領が異なります

自分の属性を確認する

税金や社会保険料は、自身のおかれた立場によって違ってきます。

  • 会社やアルバイト・パート先から、「給料」を得ている方が副業としてブログ収入を得る場合
  • 会社勤めの夫の主婦や学生の方で、夫や親の「扶養」となっている場合
  • 自営業の家庭で、国民健康保険の扶養となっている場合

そのため、まずは「今現在自分はどの属性なのか」と、ブログで収入を得ることによって「属性が変化するのか」をおさえておく必要があります。

その方の状況によって、ブログで収入を得るようになった後の状況が同じではないからです。

個人事業主(自営業者)の方

今現在個人事業主の方は、既に税務署へ開業届をされており、毎年「確定申告」をされていることと思いますので、ブログ収入増が所得増になり各種税金や場合によっては国民健康保険料がアップしますが、手続きや日常業務には支障ないと思われます。

ただし、ブログ収入が追加本事業と判断されるか、雑収入とされるかは、従来の事業との関連・連動性において税務署の判断次第となります。

サラリーマンの方

「給料」をもらっているサラリーマンの方やアルバイトやパートで勤務先の社会保険に加入されている方も、ブログ収入で各種税金や社会保険料がアップすることになります。

収入が増えるのですから、そのこと自体は仕方ありませんが、サラリーマンの方が1番気にされるのは「会社の副業規定」であると思います。

ブログでの収入は、税務署や市町村への所得申告対象となってきます。

一部においては自分で別納することも可能ですが、いずれは勤務先も副収入の存在に気付くことになると想像できます。

副業OKの会社ならばそのまま会社の規定に従って社内申請すればよいのですが、兼業NGの会社の場合でも、早い段階で会社に相談されるのが最終的に会社との良好な関係を保てるかと思います。

ブログの初期段階のほとんど収入のない時期であれば、会社も「そうなるといいね」程度の対応でしょうし、もしブログで一定金額を稼げるようになったとしても、最初に相談していた事実があれば会社もむげにはできないでしょう。

また、会社がブログによる副業NGであった場合でも、ブログは自宅での作業であって、どこかに所属することもなければ、会社の仕事に支障をきたさない範囲でと説明すればOKへと導けるのではないかと期待します。

何れにせよ、副業規定違反だと後から指摘されるよりはマシですし、税金や社会保険料の納付を考えれば、会社との関係を良好にしておくことが最善です。

扶養の奥さんや学生の方

ブログで収入を得る場合、サラリーマン等の勤務先で社会保険に加入されている『本人』に該当される方は、会社との良好な関係が最重要課題ですが、『扶養』となっている奥さんや学生の方は要注意です!

一定金額以内であれば問題ありませんが、一定金額を超えて扶養の範囲を超えると、ご主人や親の扶養ではなく『本人』となってきます。

そうなれば、自分で『確定申告』をし、本人相当額の各種納付をしなければならなくなってしまいます。

更に、ご主人や親から扶養でなくなると、本人(夫や親)も扶養控除が減り、今まで以上に税金や社会保険料の負担をすることになってしまいます。

本来「小遣い稼ぎ」と思っていたブログ運営が、家計全体で高額負担を強いられるようになっては大変です。

そうならないためにも、扶養されている奥さんや学生の方こそ、「扶養の範囲内」でブログ運営されるか、そんなことを気にしなくてもいいほどの高額ブロガーを目指してください。

税金を知る

「収入を得ると税金を支払わなければならない」ということは、なんとなく連想していると思います。

ただし、ひとくちに『税金』といってもいろんな種類があり、その種類ごとに納付対象者は異なります。

また収入を得ると、『社会保険料』も連動してきます。

従ってブログから収入を得る際は、どんな種類の税金があり、合わせて自分の社会保険料に影響するか否かを知っておかなければなりません。

所得税

多くの方が「税金」としてイメージしているのは、実は所得税という数多くある税金の中のひとつでしかありません。

日本の所得税は累進課税制度を設けていますので、所得額に応じた課税がなされた後、定められた所得税を納付します。

所得税を自分で申告・納付することになった場合の所轄は、自身の所在する税務署です。

ただし、所得というと得られた金額そのものと思われている方もいますが、それは収入であって所得ではありません。

『収入』から『必要経費』や『控除』を差し引いた後の金額が『課税所得』となり、所得税の対象となります。

課税所得=収入ー必要経費ー各種控除(所得控除・税額控除)

※必要経費について

ブログ運営においても、必要経費が発生します。代表的なのは、「PC等の機器代・通信代」「レンタルサーバー代」「書籍代」「取材のための交通費等」などです。

それらは所得を申告する際に収入から差し引かれ課税所得の軽減になります。

ただし、後に税務署から否認されたり、最悪脱法行為とみなされないためにも、必要経費は一般的に妥当で自分が説明できるものにとどめておくことはもちろんのこと、自宅やプライベートとの兼用品を利用している場合は家事按分をする必要があります。

領収証や銀行振込控等の支払証拠となる『証憑』は必ず取得し、法令が定める年数保管しておかなければなりません。

住民税(市町村民税・都道府県民税)

所得税が国に対する税金であることに対し、地方自治体に対して支払う税金もあります。

それが『住民税』です。

住民税の計算率は、自身の所在する市町村によって異なります。

所得税を自分で申告・納付することになった場合の所轄は、1月1日に自身の所在する市町村です(市町村で県民税も一括管理しています)。

住民税の納付額は、所得に応じた所得割と各市町村が定めて一律に課す均等割で決定されます。

すなわち、所得税同様に所得が増すと納税額も増していきます。

住民税=所得割+均等割・・・人によっては+α

※住民税の申告に対する注意点

厳密には、「1円でも所得を得る」と住民税の申告義務が生じ、住民税の申告対象となります。(住民税が課税対象額になる金額とは別です)

税金=所得税と勘違いされていて、そのため所得税の非課税金額のみしかケアしていない方が大勢します。

しかしながら、所得税が非課税で申告不要であっても、住民税は申告しなければいけないケースもありますので注意ください。

社会保険料を知る

ブログで収入が発生するようになると、多くの方は『税金』を気にし出します。

しかしながら、収入を得ることで発生するのは税金だけではなく、『社会保険料』にも影響が及ぶことになります。

一般的な社会保険

会社勤めの正社員や一部のアルバイト・パートの方が、勤務先で加入している健康保険です。(会社勤めであっても、その会社が社会保険に加入しておらず、または勤務者が加入要件を満たしていない場合などのときは、勤務者が自分で国民健康保険に加入しているケースもあります)

大手企業の単独保険保険組合や協会けんぽなどに勤務先が加入し、そこに対して対象者の保険料(会社と本人で折半)を会社が一括納付して、本人に対しては本人負担分を給料から天引きをしている制度です。

会社が加入している一般的な社会保険料は、給料が高額になればなるほど納める社会保険料も高額なものにってきます(上限はあります)。

従って、ブログで副収入を得た場合は、その金額が社会保険料算出の対象額に加えられることになりますので、社会保険料を今まで以上の額を納めることになっていきます。

国民健康保険

自営業者など個人が加入する国の健康保険です。

自営業者ばかりではなく、扶養ではない無職やフリーターの方も、この国民健康保険への加入が義務付けられています。

国民健康保険料も企業の社会保険同様に、所得が増すと負担増となります(上限はあります)。

ブログで収入増となれば国民健康保険料もアップしていきますが、国民健康保険に加入される立場の方の多くは確定申告をされていると思いますので、保険料の負担増以外は支障をきたすことはないでしょう。

ただし、先にふれた扶養となっていた主婦や学生が、夫や親の会社の社会保険の扶養を外れることになると、本人として国民健康保険に加入しなければならなくなります。

しかも、会社が加入する社会保険の支払は会社と本人が折半していることに対し、国民健康保険は全額自己負担となるため、家計全体では大きな負担増となっていまします。(国民健康保険料はとにかく高額です)

年金関係:扶養の妻の場合

社会保険は『保険』だけではありません。

扶養されている奥さんや子供が扶養を外れると、『年金』にも影響してきます。

夫が一般的な厚生年金に加入している会社に勤めている場合(第2号被保険者)、その妻が扶養である場合は『(厚生年金の)第3号被保険者』として加入していることになります。

ところが妻がその扶養から外れた場合は、妻が本人として『(国の)国民年金』に加入することになります。

現在、国の国民年金は毎年負担額が変動していますが、毎月1万6千円~1万7千円程度、年額では20万円程度を負担することになります。

加入者一律同額です。(ただし、低所得者等には減額・猶予制度があります)

国民健康保険同様、国民年金も全額自己負担です。

  • 妻が年金の扶養となれるのは、一般的な社会保険に加入している会社の『厚生年金』の場合です。
  • 夫が自営業者であったり、夫の勤務先が厚生年金に非加入である場合は、『国民年金』に加入します(第1号被保険者)。国民年金には扶養という制度はありませんので、妻も本人(第1号被保険者)として国民年金に加入しなければなりません。
  • 20歳になると国民年金への加入義務が生じます。親が厚生年金であっても、厚生年金の扶養となれるのは妻のみですので、扶養されている学生であっても本人(第1号被保険者)として国民年金に加入しなければなりません。
  • 上記の通り、20歳以上の年金加入は国の法律が定めた義務ですが、自分がどの年金に属しているか分からない方は、夫や親に確認してみてください。特に学生の方は、加入手続きをされていないケースも時折見かけますので、これを機会に確認することをおすすめします。

※厚生年金に加入する夫の妻が扶養(第3号被保険者)を外れて自分で国民年金に加入した場合(第1号被保険者)、一般的には家計全体で支払う年金額が増加するものの、将来的に妻が受け取る年金額が大きくなるとは限りません。

年金関係:扶養の学生(子)の場合

国の法律で、20歳以上の者には年金への加入義務を課しています。

これは学生も例外ではなく、親が会社勤めで厚生年金に加入していても、その扶養(第3号被保険者)となれるのは配偶者のみですので、子供は厚生年金の扶養にはなれません。

従って、学生であっても20歳以上ならば『国民年金』に加入することになります。

ただし、学生には在学中の年金保険料納付を猶予(実質免除)する特例制度があり、この制度を申請している学生も多くいます。

ところが、この制度にも所得制限がありますので、一定所得を超えると国民年金を納める必要が生じてきます。

※もちろん納めるわけですから、将来的な『老齢基礎年金』を受給する際の「支払済期間」に加算され、将来受け取る年金額はそれに応じた年金を受け取ることができますので、国民年金の学生納付特例制度から外れたとしても一概にはデメリットとは言えません。

いくら稼げるようになると意識しないといけないか?

サラリーマンや主婦・学生など、本業としてではなく副業やお小遣い稼ぎとしてブログで収入を得る方が、まずはじめに抑えておかなければいけない金額はいくらなんでしょうか?

※税金の算定期間は「1月1日から12月31日」の1年間です。

20万円:主に本業を持つ副業者

抑えておくべき数字の中でも、もっとも小さい数字が「年額20万円」です!

年額20万円というと「月額1万6千円程度」です。

従って、月額1万5千円が視野に入ってきたころから、税金や社会保険料の基礎知識を学んでください。

所得が年間20万円を超えると『雑所得』として申告義務が生じます。

先に記載した通り、『所得』であって『収入』ではありません。

申告する際は、『確定申告』によって申告される方が多いので、確定申告も同時に学んでください。

年間所得が20万円を超えた場合→『雑所得』として申告が必要

38万円:主に被扶養者

扶養されている方の場合は、「年間所得38万円以内」が最初に意識する数字となります。

ただし、無職の被扶養者の場合は判定が単純ですが、被扶養者であってもパート等の収入がある場合は、それらを合算することによって、雑所得としての20万円が申告最低ラインとなる場合がありますのでご注意ください。

扶養金額の注意点

扶養金額についても、「年額103万円」「年額130万円」を代表に、扶養されている方が意識しなければならない数字がいくつかあります。

しかし、それらの金額は「奥さん」と、子供であっても「学生」か「学生でないか」によっても扱いが異なりますし、それ以外のブログ収入以外の収入の有無等の事情によっても複雑で、金額だけでは一律判断できません。

従って、今回は不要な誤解を招いてもいけないので、それらについては割愛しています。

ただし特記しておきたい事項として、「ブログの収入は”給与”ではない」ということです!

各種扶養判定基準においては、「給与収入〇〇円+△△控除〇〇円=合計〇〇〇円以下」と内訳が示されています。

つまり、ブログの収入は給与ではありませんので、給与以外の△△控除の額を超えていないかが判定基準になりますので、そこは注意してください。

最後に

ブログ開設当初は、ブログの設営に四苦八苦しながらもブログを書いて、その内ちょっとずつブログを書くことが楽しくなってきます。

そうすると、次のステップとばかりに”ブログの収益化”が目標に加わってきます。

「まずは毎月1千円!」

「次の目標は毎月1万円!」

「次の目標は・・・」

となったところで、大雑把でもいいですから”税金と社会保険料”について調べてみてください。

副業や小遣い稼ぎで始めたブログであっても、立派な”収入”です。

本人の感覚はどうであれ、収入である以上、税金や社会保険料の対象になってきますし、扶養されている方であれば”扶養範囲”を超えてしまうことも想定されます。

そうなると、ある日突然予期しない税金や社会保険料の支払を準備しなければいけない事態を招くことになりますし、そもそも申告しないでおくと本来の支払期日からの延滞金を課せられたり、場合によっては追徴課税を課せられることもありえます。

更に、ブログを運営している本人の負担増だけならばまだしも、それまで扶養控除を受けていた夫や親の負担増となって、家計全体に影響を及ぼすことにもなりかねません。

最初は”楽しい”趣味として始めたはずのブログが、いつの間にか”お金の苦労”になっては元も子もありません。

そうならないためにも、ブログ収益化早々から、後に訪れるかもしれない税金や社会保険料の知識を備え、そのことによって想定される金銭を別保管して準備をしておきましょう。

心の準備ができたならば、再びアクセルを踏んで、自分が目指すところまでブログで稼いでください。

健闘をお祈りいたします。