大学生

大学4年間でいくら費用がかかるのか?

僕は東京の私立大学の文系学部を卒業しました。親元を離れての独り住まいでした。

ちょうど長嶋一茂さんが活躍していた時代で、勝負がかかる試合では神宮球場で出席をとる熱狂的な教授も多くいて、まだまだ野球が国民的スポーツのバブル真っ盛りでした。

振り返れば振り返るほど、いい時代でした。

”時代に勢いがあった!”

そんなこんなで時を経て、今度は子供たちが大学に進学するお父さんになったとき、直感的に反応したのが「高ぁ~!」でした。

そこで今回は「子どもが4間大学行くには、一体いくらかかるのか?」を調べてしました。

イマドキの大学4年間が「高い!」と感じたのはなぜか?

子供が4年制の大学を目指すことになったとき、直感的に「高ぁ~!」と反応したのはなぜかを考えてみました。

物価上昇以上に大学の授業料が高騰した

はっきりとした金額は覚えていませんが、僕の大学時代の授業料の”約2倍近く”という感覚をまずはじめに抱きました。

我が家には国立大生と私立大生がいますが、どちらも約2倍程度というのが第一印象です。

まずは、生活費の大半を占める家賃を思い出してみても、僕の大学時代の家賃と比較しても現在の半額以上は確実にする家賃でした。

一方の生活費感覚の大きなモノサシとなる食費を思い出してみでも、これまた半分以下であったという感覚ではありません。

そう、物価上昇以上に大学授業料が高騰したんです!

高校授業料との比較

高校授業料を鑑みたとき、近年は国公立高校の無償化(家庭の所得制限あり・私立高校も国公立高校相当額までは減額対象)が制度化されてはいるものの、国公立高校のベースとなる授業料はそんなに高騰した感覚はありません。

大学授業料高騰化の背景

年々少子化が進むと同時に大学が法人化し、大学でも”経営”というモノサシが主軸となった途端、大学の授業料は高騰化し今現在も進んでいるのが現状です。

「大学4年間でいくら費用がかかるのか?」を考えるとき、”絶対的金額”を掌握することはもちろんのこと、家計費に占める支出割合が一気に増すという”相対的肌感覚”を押さえておいてください。

大学4年間の費用を考えるその前に・・・

大学4年間の費用を考えるとき、ついつい入学時からカウントしがちですが、現実的にはそこに至るまでに既に大きな金額を用意する必要があります。

浪人したならば

残念ながら現役合格がかなわず浪人することになった場合、多くは予備校に通うことになります。

その支出は、大手予備校の場合は、テキスト代や模擬試験代などを含めると年額100万円近くも必要です。

また、予備校も独り住まいで通うとなると、更に生活費が年額100万円以上は必要となってきます。

受験費用

自宅生が国公立大学だけを受験するなら、センター試験料+国公立大学の二次試験料と併せても3万5千円程度ですが、そういう受験生はごくごく一部の少数派でしょう。

多くの受験生は私立大学を併願受験します。

そのための受験料3万円前後✕受験回数(大半は3~5受験)+交通費+宿泊費

そして無事私立大学に合格したならば、10数万円から30万円の合格一時金を納付することになります。まさしく「滑り止め」です。

ところが、私立大学の入学一時金納付期限が国公立大学の合格発表前であるため、この合格一時金を納めないと国公立大学に不合格となっても合格した私立大学に入学することができません。

更に、私立大学を複数校受験する場合、進学優先順位校が遅い日程の場合は2校以上の入学一時金を納めることにもなってきます。

ご存じの通り、その私立大学に進学しなかった場合は、一時金は全額返還されないケースがほとんどです。

”受験費用”だけを考えても、「センター試験料」+「私大の受験料×受験回数」+「私大の受験関連費用(交通費+宿泊費)✕受験日程数」+「私大の入学一時金×校数」+「国公立大の受験費用」+「(場合によっては)国公立大の中期・後期受験料及び受験費用」と結構な金額を準備する必要があります。

”受験費用”だけでも、十數万円~数十万円かかってきます。

大学4年間の授業料

  • 国公立の大学間では多少の差はあってもどこの大学もほぼ同程度の授業料ですが、私立大学においては大学ごとの授業料に大きな幅があります。
  • 私立大学の授業料は、国公立大学の授業料と比べて割高です。
  • 国公立大学では文系でも理系であっても基本的には授業料が同額なのに対し、私立大学では元々授業料が高いことに加えて、理系の授業料は文系の1.3倍前後と高額で、医薬系ともなると超高額の授業料となります。
  • 医薬系は単年度の授業料が高額であるのみならず、卒業までに6年の在学を要する学科に進学する場合は、卒業までにかなりの金額を覚悟しておかなければなりません。

国立大学の入学一時金は約29万円で、授業料は年額約54万円です。従って、4年間にかかる授業料等は約250万円となります。昔は国立大学の授業料は全国一律でしたが、現在は規定の範囲内で大学ごとに授業料の違いはあるものの、おおむねこの前後です。公立大学の授業料は、国立大学の授業料よりも若干高い傾向にあります。

一方、私立大学における授業料は「文系」「理系」「医薬系」で大きく異なります。また、国公立大学では基本的に徴収していない「施設設備費」を課している私立大学がほとんどです。

私立大学文系の平均入学金は24万円、平均授業料は年額78万円、平均施設設備費は年額15万円となっており、大学4年間にかかる授業料等の平均は総額400万円程度となります。

私立大学理系(医薬系除く)の平均入学金は25万円、平均授業料は年額110万円、平均設備費は年額18万円となっており、大学4年間にかかる授業料等の平均は総額540万円程度となります。

私立大学の医学部ともなると超高額で、医学部が6年間であることもありますが、6年間の授業料等の平均は2,300万円以上というのが実状です。

大学4年間の生活費

独り暮らしをする大学生の月当たりの平均必要額は「約12万円」です。これは全国平均ですので、東京をはじめとした都会では更に必要となってきます。

  • 家賃
  • 食費
  • 通学費
  • 水光熱費
  • 通信費
  • 書籍代
  • 部活、サークル活動費
  • 服装代
  • 美容室代
  • など

更に、「初期費用」や「臨時費用」を加えると、とても大きな金額となってきます。

独り暮らしを始める際の初期費用

  • 入学前の物件探しに実家と現地の往復交通費+宿泊費:本人+親
  • 物件費用:礼金・敷金等の不動産初期費用+最初の家賃
  • 住まいに関する費用:家具・寝具・家電・調理器具・食器など
  • 通学ツール:自転車・バイクなど

臨時費用

  • 教科書代
  • 帰省費用
  • ゼミの臨時活動費:研修費用など
  • 実習費:特に理系
  • 部活動、サークルの臨時費用:遠征・合宿など
  • 留学費用
  • 旅行
  • 成人式
  • 自動車運転免許取得費用
  • 就活関連
  • 入社関連
  • などなど・・・頻繁に高額費用が発生します

まとめ

こうやってみてくると、大学4年間にかかる費用はとても高額なのが分かります。

授業料に生活費を加えた、大学4年間にかかる費用の全国平均は次の通りです。

自宅独り住まい
 国公立大学505万円910万円
 私立大学文系740万円1,150万円
 私立大学理系(医薬以外)810万円1,220万円

それ以外の臨時費用・留学・大学院への進学などなど・・・

子供が小さいときからコツコツと準備してきても、とても用意できる金額ではありません。

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